アンガーマネジメントの発祥や歴史について説明します。
まずアンガーマネジメントが誕生したのは1970年代のアメリカ・ロサンゼルス郊外といわれています。
当初は軽犯罪者への矯正教育プログラム、マイノリティ人種へのカウンセリングプログラムとして発展したもので、特定の個人が提唱した考えではありません。
だから例えば宗教の様に教祖がいるワケではなく、必要と思った方が考え発展していったプログラムといわれています。
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広まったキッカケ
当初は軽犯罪者への矯正教育プログラム、マイノリティ人種へのカウンセリングプログラムだったアンガーマネジメントですが、このプログラムが社会的に認知される出来事が起こります。それがアメリカでのロード・レイジ(Road Rage)問題。
ロード・レイジ(Road Rage)とは、わかりやすく言うと車を運転中、走行中の車両に腹を立て、過激な報復行動や(あおり運転など)をする人自体の意味です。日本では平成29年(2017)に起こった東名高速夫婦死亡事故後のマスコミ報道がきっかけで世間に広がりました。
しかしアメリカでは1970~80年代にはすでに社会問題化されており、その対策としてアンガーマネジメントが言及されています。
また平成13年(2001)の世界同時多発テロをキッカケに社会不安が増大。不安を抱えた人たちが不安のコントロールではなく。アンガーマネジメントになだれ込み、一般的に普及していきました。
司法とアンガーマネジメント
アメリカでは犯罪者に対して保護観察、罰金と共に矯正教育プログラムが出される事がよくあります。アンガーマネジメントはその矯正教育プログラムとして採用されているため、裁判所命令としてアンガーマネジメントの受講命令が出ます。
アンガーコントロールとの違いは?
アンガーマネジメントと似たような言葉でアンガーコントロールというものがあります。これはどう違うのかというと、結論から言えば指しているものは同じです。
ただアンガーコントロールという呼び名は古い言い方で、アメリカではもう一般的には使われていません。