6秒で怒りが無くなるは大ウソ!では6秒ルールとは何?

アンガーマネジメントで6秒ルールというのがあります。あなたもこの6秒ルールというのを聞いたことがありませんか?

一般的に6秒経てば怒りが収まるのが6秒ルールと思われていますが、それは間違った解釈です。

ではこの6秒とは何なのか?

結論から言うと、怒りを感じてから理性が介入する時間です。それが約6秒ほどということ。これには個人差があります。

アンガーマネジメントは、後悔しない怒り方ができる方法です。怒ってもよいのですが、この反射的に反応すると後悔してしまう怒りになりやすいんですよね。

具体例を見てみよう!

例えば小学生の子供がいる家庭の場合。

玄関の靴を脱ぎっぱなしにしないように以前も注意しました。でも今日も脱ぎっ放しで置いてある。

この時に靴を見た瞬間、反射的に怒るのではなく、約6秒待てば理性が介入し、なぜ靴を脱ぎっぱなしがよくないのかを説明することができます。

またパートナー(夫婦、カップル)の場合。

ひょんなことから口論となり、自分が気にしている事を相手から言われました。

気にしていた事を言われれば腹も立ちます!そこで反射的に反論する時、お返しに相手のコンプレックスを指摘してやろうと思いますが…

これって、喧嘩の後に『ちょっとアレは言わなくてもよかったかな…』なんて後悔しませんか?

そんな反射的に反応しないためには理性を介入させる事が必要。その時間は個人差はあれど約6秒くらいといわれています。これが6秒ルールの正しい解釈です。

つまりアンガーマネジメントでいう6秒とは、怒りが消える時間ではなく、怒りが発生して理性が介入するまでの時間の事なのです。

6秒待つテクニック

『でもムカついてから6秒も待てない…』そんな時、私が実践しているのは次のとおりです。

(1)6秒数える

一番シンプルな方法。数を数える事にフォーカスするので、目の前の事から意識をそらす事ができます。

(2)ゆっくり深呼吸、または息を限界まで止める

どちらも完了するまでに6秒以上かかるので、これも目の前の怒りから意識をそらすことができます。ちなみに個人的には息を止めるのほうがオススメ。理由は最後の方になると結構苦しく、怒りをしばらく忘れる事ができます。ただしどこかで息を吸わないと倒れるので自己判断でお願いします。

(3)目の前のものを観察する

目の前のモノにフォーカスすることによって、怒りから意識をそらす事ができる例です。例えば道路を行き交う車の色や車種、メーカーを言い当てたり、歩いている人の分析(あの人の歳はいくつくらいだろう?趣味は?住んでいるところは?)など。これも1分析あたり6秒以上かかるので、怒りを一旦忘れる事ができます。

※それでもダメならその場から一度立ち去る

『とは言っても6秒経つけどまだ感情的なんですけど…』そんな時は環境を変えてみましょう。

例えば車の運転中に怒りを感じたら、できるだけ早めに停車可能な場所に車を止め車から出て深呼吸をする。オフィスで怒りを感じれば、数分ほど外を歩きに行くなど、環境を少しでも変えてみると気分も変わります。

6秒ルールの最大のコツ

この6秒ルールは魔法でもなく催眠術でもなくテクニックです。だから誰でも即座に完璧にできるワケではないのです。

しかしテクニックだからこそ、訓練することにより多くの人ができるようになります。例えば料理や車の運転と同じです。最初は初心者で上手く行きませんが、続けることによって上達するという事をあなたは知っていますよね。アンガーマネジメントも同じです。

上手くいかなくても、方法を変えたりして自分なりにアレンジしてみましょう。

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