【著者】 永松茂久
【価格】1400円+(税)
【一言でいうと】 話し方というよりコミュニケーションの本
私は人前で話す事も多いので、いろんな話し方の本はチェックしています。この本もタイトルに惹かれて購入しましたが、読んでみると話し方を通してコミュニケーションを築くという、話し方+αの本だと思いました。
このコミュニケーションの築き方がアンガーマネジメントにもかなり役立ちます。
Table of Contents
他人と仲良くなる3つの極意
この本では相手と仲良くなりたければ、相手に9割しゃべらせるということを説いています。つまり聞き上手になるということですね。
なぜ聞き上手になると相手に好意を持ってもらえるのか?その理由を次の3つから説明しています。
- 人は誰でも自分が一番大切。そして自分に一番興味があるから
- 本来誰もが自分の事を認めてほしいし分かってほしいと思っている
- 人は自分のことを分かってくれる人を好きになる
なるほど、思い当たるフシがありますね(笑)。だから自分が話すのではなく、相手の話の聞き役になれば、好感を持ってもらえるということです。
だからあなたが嫌われる理由
他人と話をしていて不快に感じる事ってありますよね。でも逆に言うと自分も知らず知らずに相手に不快に思われているかもしれません。ではどんな話し方が相手に嫌われるのか?
この本の第3章に人に嫌われない話し方というのがあります。この章が一番インパクトがありました。
いくつか項目があるのですが、そのうちのひとつに相手の話を奪う人というのがあります。
例えばあなたは初対面のBさんと仲良くなりたいので共通の話題を会話の中から探すと、お互いに野球が好きということがわかりました。
しかしそこで自分が持っている知識をしゃべりまくるのはNGです。
なぜならBさんとの共通の話題を探したのは、Bさんにもっと話してもらうためだからです。だからこの場合、Bさんに一通り話してもらった後、自分の話を切り出すようにします。
このほか、男女関係や下ネタを話す人、相手によって態度を変える人、お笑い芸人のマネをする人など、相手に嫌われる話し方を紹介しているんです。逆に言えば、これらの事に気をつけるだけで、あなたの好感度も上がり、相手の怒りを招くという自体も避けられます。
私の感想
冒頭にも書きましたが、これは話し方+α(コミュニケーション)の方法を紹介した本です。後悔しない怒り方を目指すアンガーマネジメントにも、このコミュニケーションが大事な部分が多く、私も参考になりました。
ただ怒りにフォーカスするのではなく、コミュニケーションにフォーカスすると、無駄に怒る事も少なくなると思います。
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