アンガーマネジメントを学びたいと思う人は、過去に自分の怒りで嫌な体験をしたことがある人が多いです。だからもう、怒りたくないと思う人がたくさんいます。
しかしアンガーマネジメントは後悔しない怒り方のトレーニングなので、怒らなくなるワケではないのです。
実際、私がアンガーマネジメントを学んでいる、日本アンガーマネジメント協会代表理事・安藤俊介氏も怒りは自己防衛に必要な感情と断言しています。
私も全く同感です。もし怒りという感情を無くしてしまったら、大変なことになりますよね。
例えば女性が電車で痴漢に遭った場合、怒りの感情がなければ、相手の思うがままになってしまいます。それは違う訳で、自分の身を守るために怒りの感情は必要なのです。
でも多くの人がカッとなって失敗してしまうのは、怒りの教育を受けたことがないからなんですね。
アメリカでは1970年代にロサンゼルス郊外でアンガーマネジメントの概念が形成され、犯罪者の矯正プログラムとして裁判所から受講指示が出ているくらいです。
もしかすると将来、日本でも学校教育でアンガーマネジメントの授業があるかもしれませんね。
まとめてみると、怒りは人が生きていく上で必要な感情。でも後悔しない上手な怒り方ができるようになるのが、アンガーマネジメントなのです。
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上手な怒り方とは
アンガーマネジメントで考える上手な怒り方とは次の3つです。
- 自分を傷つけない
- 他人を傷つけない
- モノを壊さない
このルールを守り怒りを上手に表現します。
怒ることにも良い点(メリット)がある!
怒ること=悪いことと思っていませんか?前述したように怒りは自分を守る感情なので、行きていく上で必要なものです。その他、次のようなメリットもあります。
- 言いたいことを言える
- 嫌という感情を伝える事ができる
- 自分や社会を動かすエネルギーになる
例えば今まで言いたかった事があったけれど、言えなかった場合、怒りの感情で相手に伝える事ができます。(この時も3つのルールを守って)。
また自分や社会を動かすエネルギーとは、自分を奮起させて行動を起こすということ。例えば勉強、ダイエット、仕事、資格取得など、新しいことに取り組むときには大きなエネルギーを必要とします。
この時にも怒りの感情(エネルギー)によって、奮起しやすくなりますよね。