怒りに対処すると思われているアンガーマネジメント。多くの人は、このアンガーマネジメントを学べば、もう怒らなくなると思っています。
しかしそうではありません。アンガーマネジメントの定義は、
アンガー(怒り)
マネジメント(後悔しないこと)
怒る必要があることは上手に怒り、怒る必要のないことは怒らないようになることです。
決して何があっても怒らないことではありません(←重要!)
つまりアンガーマネジメントは怒らなくなる事が目的ではないのです。
そこで次のような質問が出てきます。
Q&A
【質問】怒る必要があることと怒る必要がないことの違いはなんですか?
【答え】怒る必要があること、怒る必要がないことの判断基準は後悔です。
怒ったことで後悔するならば、それは怒る必要がないことかもしれません。逆に怒らなくて後悔するなら、それは怒ったほうが良いことなのかもしれません。
例えばパートナーの誕生日に少し意見が合わないという理由で怒ってしまうと、せっかくの記念日が台無しです。
一方、子供が何度言ってもハサミを振り回すのを止めない場合、おそらくそのうちに自分または他人にケガを負わせるかもしれません。
その時はなぜハサミを振り回してはいけないのか理由を添えて、怒らないと後悔するかもしれませんよね。
【質問】上手く怒れるとは?
【答え】私が考える上手な怒り方とは次の3つのルールを守った怒り方です。
- 他人を傷つけない
- 自分を傷つけない
- モノを壊さない
これらのルールを守り、怒る必要がある時にだけ相手に怒りを伝えるのがアンガーマネジメントです。