私がテーブルワークで講座やセミナーを行う時、テーブル単位で雑談タイムを設けています。時間が限られている講座やセミナーでの雑談というと、時間の無駄なおしゃべりタイムという印象がありますが、私は積極的に雑談タイムを設けています。それには以下の理由があるからです。
Table of Contents
雑談は情報交換
お題を決めた雑談は、皆それぞれ知っている情報の中で話を進めます。その中に有益な情報が含まれえいるケースが多いのです。例えば自分が好きな愛知県の城というお題で雑談をしたとします。すると以下の様な展開があります。
Aさん『私が好きな愛知県の城は田原市の田原城です。』
Bさん『田原市に城があるのですか?トヨタ自動車の大きな工場は知ってますが、城があるのですか?』
Aさん『ありますよ!田原市博物館のある場所が城跡で駐車場が堀跡です。また本丸は神社になっていて、土塁も残っていて…』
B『それは知りませんでした』(今度いってみよ)
先生から聞く情報よりも、同じ受講生、横並びの人から聞く情報って、記憶に残るケースが多いです。ここで強調しておきたいのは、『学びとは先生からだけではなく隣の仲間からも学ぶことがある』ということ。だから雑談タイムは有益なのです。
雑談タイムのやり方
でも好きなように喋っていればよいという訳ではなく、雑談タイムにはやり方があります。それが以下です。
- テーマを決める
- 時間を決める
- スマホは使わない
詳しく説明します。
(1)テーマを決める
テーマを決めないと情報を絞ることができません。テーマを決めることにより情報を集中させることができるのです。
(2)時間を決める
時間を決めないと延々に雑談で終わってしまいます。セミナーや講座は時間が決まっていますので、雑談タイムも時間を決めます。目安としては10分以内。時間を決めることで集中して雑談を進めることができます。
(3)スマホは使わない
これを条件に入れたのは、言いたい情報を必死に思い出させるためです。思い出せないとセミナー後に気になって調べますし、それがまた復習にもなります。またスマホ使用を制限しないとスマホ片手にダラダラ話す人もいます。制限を付けることで話を端的に締め切ることができます。
講座的なのは始めと終わりの2回
雑談タイムで効果的なのは、セミナーが始まってからと終わる時の2回行うということ。最初は方の力を抜くためと挨拶。終わりは今日のセミナーの学びで一番大きかった事などまとめになること。これはアウトプットにもなるので、自分の頭の中の情報を整理することにもなります。セミナーや研修、講座での雑談タイムは多くの学びや情報交換の時間でもあるのです。